桜島を望む絶景!島津家別邸 名勝「仙巌園」・世界文化遺産を観光/鹿児島旅行

鹿児島・宮崎

2023年10月に九州の鹿児島・霧島を旅行しました。

その際に鹿児島市内の島津家別邸 名勝「仙厳園」(せんがんえん)をご紹介いたします。

アクセス:島津家別邸 名勝「仙巌園」(せんがんえん)

今回は、車で訪問しました。

入り口の目の前に有料の駐車場がありました、

国体開催期間中でしたが、なんとこの日から桜島の噴煙が上がっていました。

2015年 世界文化遺産に登録された明治日本の産業革命遺産

2015年に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の構成資産

  • 「旧集成館(反射炉跡、機械工場、旧鹿児島紡績所技師館等を含む)」
  • 「寺山炭窯跡」
  • 「関吉の疎水溝」

構成資産の一つである「旧集成館」は、島津家歴代の別邸「仙巌園」の敷地内及び周辺エリアにあります。

●集成館事業

海に囲まれ大陸との交流もあった薩摩には、鎖国の時代にも海外の情報がいち早く届いていた。

幕末の薩摩藩は欧米列強のアジア進出や植民地政策に危機感を募らせ、藩主 島津斉彬が中心となって積極的に西洋の技術を導入し、軍備や産業の近代化に取り組んだ。

ここ磯地区には集成館事業の中核を担った工場群があった。

艦船の建造や蒸気機関の製造、反射炉による鉄製大砲の鋳造に挑戦した。

1863年の薩英戦争を経て、さらに西洋の蒸気機関や機械類を導入。

明治維新後、その技術が各地に伝えられ集成館は日本の産業革命の先駆けとなった。

島津家別邸 名勝「仙巌園」(せんがんえん)

御殿入場も含む入場料は1人1600円(庭園・尚古集成館御殿) 券売機で購入しました

御殿なしのチケットは1000円(庭園・尚古集成館

工事中で薩摩藩・島津家に関する資料や文化財が展示されている「尚古集成館本館」は見れませんでした。

工事期間:2022年5月9日~2024年9月末(予定)

仙巌園の中には、カフェやレストラン、お土産ショップもあります。

四季それぞれの花が咲く1万5千坪もの敷地を誇る 仙巌園は、万治元年(1658)島津家19代光久によって築かれた。

入ってすぐにある「世界遺産オリエンテーションセンター」

ガイドツアーもありましたが、時間がちょっと合わずに断念。

反射炉の構造(断面模型1/10スケール)

反射炉は、燃焼室(ロストル)で燃料を燃やし、その反射熱を溶解室に送り込んで鉄鉄を溶かすものです。

燃料と鉄が直接触れないため、不純物が鉄鉄に混じるのを防ぐことができるのが特徴。

耐火レンガを積んだ煙突は高さ約20mあったようで、この高い煙突により上昇気流による空気の流れが起き、自然送風によって燃料が燃えやすくなった。

この反射炉では、一つの炉で約3トンの鉄を溶かすことができた。

ゴールデンカムイとのコラボレーション

島津斉彬は北海道をロシアに奪われないため、開拓して定住者を増やそうと考え、この遺志を受け継ぎ、北海道の開拓には多くの薩摩藩出身者が加わったそうです。

明治末期の北海道を舞台にした漫画「ゴールデンカムイ」にも薩摩隼人で自顕流の使い手「鯉登音之進(こいとおとのしん)」が登場。

このような北海道と鹿児島のつながりから、仙巌園でもアニメ「ゴールデンカムイ」の原画展が開催されたようです。

●反射炉

鉄製大砲の鋳造のため、28代島津斉彬が築いた炉の跡。

世界遺産の構成資産。

随所に風水の影響が色濃い広大な敷地は、さまざまな神社が点在し、パワースポットとしても注目を集めている。

途中、お土産ショップや軽食をいただけるお店が立ち並んでいました

桜島模様のティッシュケース面白い。

炭でできたワンちゃんの置き物が可愛かった。

さらに奥に歩いていくと正門近くにゴールデンカムイのコラボパネル

●正門

明治28年(1895年)、29代島津忠義によって建てられた正門。

●錫門

江戸時代の正門で、屋根は薩摩の特産品の錫で葺かれている。

2018年大河ドラマ 「西郷どん」撮影地

島津斉彬[渡辺謙]が薩摩と江戸を行き来するシーンがとられたようです

●御殿

29代島津忠義が本邸として使用した御殿。

お庭からは、桜島が一望。

桜島を囲む錦江湾から指宿の開聞岳まで、鹿児島の豊かな自然と広大なスケールを堪能できる仙巌園

西洋の文化を吸収した島津家のお殿様が暮らした御殿。

幕末から維新後にかけては迎賓館として国内外の賓客を迎えた。

薩摩焼

16世紀に朝鮮から渡来した陶工によって始められた鹿児島を代表する工芸品。

斉彬の代に誕生した豪華絢爛たる近代薩摩焼はヨーロッパでも珍重された。

中庭は、風水を取り入れた設計

こちらの池中には八角形のくぼみ。

反対に、「化粧の間」の前庭には、八角形の出っ張りがある。

この2つの八角形は風水の影響を受けており、陰と陽を表しているという説がある。

祖霊社跡

この場所にはかつて島津家の先祖代々を祀った祖霊社があった。

島津家29代忠義は更衣の後、いつもここで参拝していた。

展示されている馬は園内にあった神社に奉納されていた神馬。

謁見の間

ロシア皇帝など国内外の賓客を迎えた格式ある広間。

居間

書類の決裁や執務をした部屋。どの部屋よりも一番美しく庭園が見渡せる

桜島を望むお庭にもまたゴールデンカムイとのコラボパネル 

●庭園

桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた雄大な景色が広がります。

●千尋嚴(せんじんがん)

岩に彫られた「千尋巌」の文字

文化11年(1814)、27代島津斉興の時代にのべ3,900人余りの人員で3か月をかけて刻まれた。

また、作業用の足場は杉や竹で組まれた。

3文字で約11mの大きさがあり、胡粉という顔料で塗られている。

景勝地の岩に文字を彫ることは中国ではよく見られますが、ここにも中国文化の影響がうかがえる。

●高枡

高枡は水の分岐と水量を調整するための水道施設。

国内のわき水を石造の水管で集め、サイフォンの原理を用いて、この高枡から御殿前の池などに配水している。

●祥福橋

園内を流れる保津川にかかる橋。

ドラマの撮影も行われた。

●石階段

曲水の庭へと続く石階段。大河ドラマ「篤姫」や「西郷どん」にも登場した。

この日から噴火が始まった桜島。でも、これが鹿児島の日常のようですね。

石階段を上がり

少し小高くなっているお庭の裏手

●曲水の庭

昭和34年(1959)に発掘され、江戸時代の姿をとどめている。

彼岸花が咲いていました

ばくちのき (はだかのき)

樹皮は灰褐色だが、5月頃皮が自然にはがれ落ちて紅黄色の美しい幹肌になる。

皮がはがれ落ちて裸になる様子を、博打に負けて身ぐるみはがれた姿にたとえて、パクチの木と名付けられたらしい。

昔は葉を蒸留して「パクチ水」(せき止め液)をつくった。

●御庭神社

大正7年(1918年)に島津家にゆかりある13の神社を集めて祀った神社。

●江南竹林

21代島津吉貴が中国から琉球を経由して孟宗竹を植えたとされる、日本の孟宗竹発祥の地。

猫神 神社の隣にあるショップには、猫ちゃんモチーフの商品が並びます

●仙厳園茶寮

店内にカフェもあり、甘味もいただけます。

最後にお土産ショップの通りで

アイスをいただきます

紫さつまいもや芋焼酎などのご当地ソフトクリームがあります。

紫さつまいもにしました。

●鶴嶺神社

島津家歴代当主とその家族が祀られている神社。

鹿児島では、島津家の家紋が多く使われていましたね。

まとめ:鹿児島のシンボル、桜島を望む絶景

  • 想像以上に大迫力の桜島が望める絶景でした
  • 園内は意外と広くて、気持ちよくお散歩できました

鹿児島・宮崎
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