今回は、2021年7月に石川県石川県加賀市山代温泉(最寄り駅 JR加賀温泉駅)にあります『星野リゾート 界 加賀』(かい かが)に宿泊させていただきましたので、ご紹介させていただきます。(アクセス)
ミシュランガイド北陸 2021で『4つ星旅館』4レッドパビリオン(4つ星+)の評価を受けられています。
今話題のホカンス(ホテル×バカンス)が楽しめる
海外にいかなくても国内でのホテルで滞在を楽しむ『ホカンス』(ホテルでバカンス)という韓国で生まれた造語が今話題になっていますね。
コロナ 禍では、ステイケーションや、ワーケーションなど色々な造語ができましたね。
今回は、コロナ禍・梅雨時ということもあり、観光というよりも、おこもり旅、温泉ステイができるところを選びました。
このような状況下ですので、三密回避、最高水準のコロナ対策宣言をされていて安心して非日常を楽しむことができる星野リゾートさんを選ばせていただいております。
アクセス
●東京駅から
北陸新幹線 かがやき・はくたか 金沢駅まで 2時間半
金沢駅から 特急 しらさぎ・サンダーバード 加賀温泉駅まで 25分
レンタカー 60分
小松空港から レンタカーで30分
●大阪駅から
特急 サンダーバード 加賀温泉駅まで 2時間15分
●名古屋駅から
特急 しらさぎ 2時間半 加賀温泉駅まで 2時間半
新幹線 米原駅乗り換え 加賀温泉駅まで 2時間
●加賀温泉駅から
路線バス 山代温泉下車
タクシー 約10分 2000円前後かかりました。
この辺りは、タクシーアプリで使えるものが見つかりませんでしたので、お宿で呼んでもらいました。
白銀屋時代から残された紅殻格子の伝統建築
紅殻格子の風情ある伝統建築
紅殻格子(べんがらごうし)は、京都や⾦沢の町屋の外観をしつらえる重要な要素。
細かな⽊を縦と横に組み合わせ、中からはよく⾒えますが外からは容易に⾒えないようにする、防犯上の機能も有しています。防腐も兼ねた着⾊に紅殻(べにがら:酸化鉄を主成分とする⾚⾊顔料)が使われるところから紅殻格⼦と呼ばれるそうです。
前身の「白銀屋」時代からの伝統建築をそのまま残し、美しい意匠を復元されています。
夜はこのように灯がともり美しいです。
枠の内(わくのうち)とは、太い⼤⿊柱と⼤きな丸太梁を、⾦物を⼀切使⽤せずに組み上げた伝統的な建築⽅法。
現代では同じ材料で再現することは難しく、費⽤も時間もかかる稀少価値の⾼いものなのだそうです。この伝統建築棟と茶室は、2016年に国の登録有形文化財となっているのだとか。
伝統とモダンをつなぐ3つの庭
界 加賀の世界観である「伝統とモダンの融合」を象徴するのが、前庭、中庭、茶庭と称される3つの庭があります。
門をくぐってすぐの石灯籠が印象的な前庭
最初に入るとまず伝統建築棟となります。そちらと宿泊等をつなぐ中庭。
友禅流しをモチーフにておりは、石川県の伝統工芸、九谷焼のタイルが彩る華やかな空間です。
こちらを渡るとトラベルライブラリーがあります。
トラベルライブラリーに面した、茶室を備えた茶庭は、歴史を感じる落ち着いた空間です。
約200年前の伝統建築を修復した茶室「思惟庵(しいあん)」。
こちらでは毎日15:00~18:00の間お茶の振る舞いがあったようですが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、お茶室は使えないようでした。
お部屋 加賀伝統工芸の間 和室 バリアフリーのお部屋
今回は5階のお部屋で、バリアフリーのお部屋にしていただきました。
バリアフリーのお部屋は入り口が引き戸で、鍵が少し下の方についておりました。
こうやってみると、バリアフリーのお部屋の方が少し広いのかもしれません。
入ってすぐの段差などもありませんでしたが、館内自体はバリアフリーでないところもあるので、困ったことがあればお声かけくださいとのことでした。
ベッドルーム
ベッドルームには加賀友禅モチーフのパネルが飾れていて、界 加賀オリジナルの絵柄なのだそうです。加賀友禅は個人的に大好きなので、加賀伝統工芸に触れながら過ごすことができるのは嬉しいですね。
芯で身体をしっかり支えながらも、ふわっとした寝心地はまるで雲のようと言われる界のオリジナルマットレス『ふわくもスリープ』です。気持ちよく寝ることができました。
リビング
界 加賀のお部屋は、一番安いお部屋でもゆったりしていました。
5階からの景色です。梅雨時で雨が降ったり止んだり。遠くには加賀温泉駅の大きな観音様も見えました。
ウェルカムドリンク。加賀棒茶かな。
ウェルカムスイーツはきんつば でした。
カップやソーサーも九谷焼で可愛らしいです。
冷蔵庫の中は、お水はフリーですが、他は有料です。
しおサイダーもありました。
シャワールーム
お部屋に内湯がないタイプ。シャワーブースのみがついております。(他に露天風呂付きのお部屋もあります)
もしかすると車椅子でも入れるようにか、こちらのスペースが意外と広くてびっくりしました。
シャワーブースしかないため、大浴場を利用しました。というか大浴場が目当てでしたので、旅のメンバーによってはお部屋にお風呂がなくてもいいかなと思います。
アメニティ
和漢生薬成分を用いたアメニティが用意されており、 シャンプーやコンディショナーから、化粧水、乳液まで、 各種取り揃えられています。
風呂敷
お客様と界との縁がつながるようにとの願いが込められた玉の模様の風呂敷。
こちらの加賀お色は、紫ですね。これも界に泊まる時の楽しみですね。
ちなみに、スタッフの方の制服は、北大路魯山人の器をモチーフにした襟の模様で可愛かったです。
ちなみに、こちらの風呂敷が入場券がわりとなり、界 加賀から徒歩1分に位置する、北陸ならではの共同浴場「古総湯」も宿泊者の方は無料で利用できます。
古総湯ではタオルがないので、お部屋のタオルも必要です。
作務衣・浴衣
こちらの羽織と作務衣で館内や、目の前の古総湯まで行動していいようです。
麻の中でももっとも高級といわれる亜麻(リネン)の素材を丁寧に縫い上げた特別な浴衣も言えば借りることができます。
温泉 大浴場 「九谷の湯」
界 加賀があるこちらの山代温泉は約1300年前に高僧 行基が霊峰白山への修行に向かう途中で発見したと伝えられる歴史ある湯です。
弱アルカリ性でとろりとした泉質は「美人の湯」とも言われています。
こちらの大浴場は、加賀伝統工芸の九谷焼や金沢名産の金箔を使用した風情ある空間です。
露天風呂との仕切りガラスには、金箔国内生産量の9割を誇る金沢箔で加賀地方の象徴である白山が描かれています。
湯上がり処には金沢の希少伝統工芸に指定されている加賀提灯が飾られています。
こちらの大浴場では加賀伝統工芸 九谷焼もめでながら入浴することができます。
九谷焼のパネルには「色絵」「青手」「赤絵」「藍九谷」という伝統的な4つの九谷焼様式で、それぞれ加賀の「春」「夏」「秋」「冬」を表現しています。
男湯女湯あわせて計8人の九谷焼若手作家が自由な発想でデザインされたそうです。
大浴場の前には作家さんの九谷焼の作品が飾られています。
日本を代表する色絵磁器である「九谷焼」。赤·黄·緑·紫·紺青の五彩を使用し、絵画的で大胆な上絵付けが特徴です。
界 加賀ではお食事の器はもちろん、客室やトラベルライブラリーの茶器、客室の表札などシーンにより様々な作品があり、目を楽しませてくれます。
湯上がり処にはアイスもありました。
まとめ
今回は、『界 加賀』さんのお部屋や温泉をご紹介させていただきました。
コロナ禍でしたので、通常とは少しサービスが違うかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。